13インチMacBook Proの充電にはどの程度の出力の充電器を使用するといいのか確認してみた
MacBook Pro 13インチには61Wの純正充電器が付属してきますが、これより低い出力の充電器を使用することができるのか検証してみます。
今回は3台の充電器を用意しました。
・Apple純正 61W USB-C
・Anker PowerPort Speed+ Duo (30W)
・Apple純正 18W USB-C
検証方法は単純で、バッテリー残量が50%のMacBook Proに充電器を接続し、充電が開始された場合はChromeで720pのYouTube動画を再生した状態で10分間放置します。
その後、充電量と完了までの予測時間を確認します。
私としては、18Wでどの程度充電が行えるのか気になっています。そもそも充電自体可能なのでしょうか?
では実際に計測した結果を貼っていきます。
Apple純正 18W USB-C充電器
まずは3台の中で最も出力の低い18W充電器を使用しました。
MacBook Proとの接続にはMac付属の純正ケーブルを使用しています。
接続直後のタイミングでは「バッテリーは充電できません」と表示されていましたが、2分後に充電完了までの時間が表示されました。
充電器を接続してから10分後に確認してみました。バッテリー残量は50%で、1%も増えていませんでした。また、充電完了までの時間も減っていません。
少し残念ですが、一応充電中との表示にはなっているので…スリープ状態なら使えなくはないのかな、と。
また、18W充電器では充電中に少し操作を行うとすぐに「バッテリーは充電できません」表示になってしまい、給電のみになってしまうことが何度かありました。やはり13インチモデルの充電には足りないようです。
Anker PowerPort Speed+ Duo (30W)
30W出力可能なPDポートを試します。
接続には同じくApple純正ケーブルを使用しました。
30Wの場合は電力も十分足りているようで、1分ほどで充電完了までの時間が表示されました。
接続直後に1%増えたため、51%からのスクショになっていますね…
同じく、OSとChromeを起動した状態で10分放置します。
10分後に確認してみました。バッテリーは55%で、5%増加しています。
充電の予測時間は3時間16分でした。
30Wまで増えると高速とは言えませんが、十分実用的なレベルになってきましたね。
Apple純正 61W USB-C
こちらもApple純正Thunderbolt 3ケーブルを使用しました。
付属品ということもあって、当然ですがしっかり充電されていて、充電完了までの時間が表示されました。
同じく直後に1%増えていますね… OSとChromeを起動した状態で10分放置します。
10分後に確認してみました。バッテリーは61%で、11%増加しています。
充電の予測時間は1時間21分でした。十分なスピードで充電されています。
結果
私が試した限りでは18W PD出力以上の充電器であれば一応充電はできそうです。ですが、18WではMacの使用中に充電を行うと充電が追いつかないようなので、基本的にはスリープ中に使用する形になりそうです。
ですが、18Wで若干ですが充電ができると比較的安価な18W PD対応モバイルバッテリーからの充電も可能になるので、なかなかありがたいですね。移動中に少し…といった程度であれば充電できそうです。
30Wでも充電は可能ですが、この状態でMacに長時間高負荷をかけると場合によっては追いつかなくなり給電のみになることがありました。ですが、持ち運び用として使用するのであれば丁度良い気がします。30W程度であればサードパーティから小型で軽量な充電器が発売されていますし、何より普段使いで生じる程度の負荷であれば問題なく充電できるようですからね。
持ち運び用には30W程度、可能であれば45Wほど…といった感じでしょうか。
61W充電器を使用した場合は当然ですが全く問題なく充電可能ですね。Macに高負荷がかかった状態でも給電のみになることもなく充電されていました。
私なりの結論としては、自宅や職場等の固定して使用する場所では61Wの充電器を、普段から持ち運び用として使用するものは30W~45W程度の充電器を、緊急時や移動中の合間などで少しでも…という場合には18Wのモバイルバッテリーを、といった感じで使い分けて使用してみたいと思います。
ここまで読んでくださりありがとうございました。